矯正治療は美しい笑顔を作るだけでなく、虫歯や歯周病の予防をするためにも重要な治療となります。
▼床矯正とは|
▼子供の矯正|
▼大人の矯正|
▼歯列矯正に対する考え|
▼矯正治療の順序|
▼床矯正と通常矯正の違い
床矯正とは
床矯正(しょうきょうせい)とは、非抜歯矯正とも言われ歯列矯正治療のひとつで歯を削ったり、抜いたりすること無く歯並びの矯正を行う治療法です。
人間の歯は生活を行う上でとても大切な器官で、治療のためとはいえ削ったり、抜いたりすると元に戻すことは出来ません。
床矯正の基本治療法は顎の骨をひろげ歯が収まるスペースを作ってやることで歯並びを良くしていきます。
子供の矯正
お子さんの矯正治療は早い時期から成長に合わせて、矯正を行うことにより顎の成長をコントロールすることが出来るため、比較的簡単に美しい歯並び、正しい噛み合わせになり、抜歯する可能性が低くなります。
矯正装置には様々な種類があり、症例に合わせて小川歯科医院ではご提案させていただいております。
お子さんにこんな癖があったら・・・
何気にお子さんが持っている癖によって歯並びは大きく影響されます。
●指しゃぶり
●舌で歯を押す
●舌なめずり
●舌を噛む
大人の矯正
近年、お口の中に対する意識の高まりに伴い、20歳~30歳の大人の女性を中心とした矯正治療の希望者が増えています。
治療を希望される理由としては、見た目の美しさを求めての理由が圧倒的ですが、矯正治療のメリットは美しさだけではなく、歯並びが綺麗になることにより虫歯や口臭予防にも効果があります。
歯列矯正に対する考え
いつ矯正治療をはじめるか?
従来の永久歯列が完成してからの矯正治療より、混合歯列期からの早期治療へと移行しており、乳歯列期からの超早期治療まで行われています。
つまり、M1(ミニマムインターベンション、最小の介入)が望まれるからです。
M1とは、最適な時期に、最良の方法で、最小の介入をし、最大の効果をあげるべく、ますます早期治療が重要視されてきており、乳歯列期、混合歯列期からの咬合誘導が改めて見直されています。
咬合誘導とは、歯牙の形成が始まる生後35日~40日ころから、永久歯咬合が完成するまでの長い間、歯、顎、顔はいくたの変化を重ねつつ発育成長します。
その間にこれらが正しく、あるべき姿にあるか、否かを見守り、またその間に、もしそれらの足なみが少しでも乱れることを発見したら、その因子を追及し、除去に最善の努力を払う、また、時として不幸にも見過ごされたなんらかの原因でその発育の方向に狂いがあったなら、それを可及的早期に正しい方向に位置づけることをしなくてはならない。
要するに、以上のような努力のすべてを咬合誘導と定義づけられています。
あらゆる小児歯科的処置は、正しい咬合への誘導のためであると言っても決していいすぎでないと考えます。
矯正治療の順序
Step 1 床矯正とはまずは患者さんから歯並びに関する悩みや困っていること、矯正治療に関する疑問や心配をお聞きすることから始めます。
患者さんによって悩みや困っていることは様々ですので、出来るだけ詳しくお聞きし患者さんの不安を解消していくように努めています。
Step 2 レントゲン検査・CT検査
お口の中は外から見ただけでは正確にわかりません。
矯正治療において顎の骨はとても重要でレントゲン写真やCT検査機でお口の中の正確な状態を確実に把握する必要があります。
まずはレントゲンを使いお口の中の全体を写真に収めます。
しかしそれだけでは不十分なので場合によっては顎の骨の形状を把握するためにCT検査機を使い、お口の中の断面図を写真に収めることでより確実に骨の質と量を検査することが出来ます。
Step 3 治療計画の説明
レントゲン検査やCT検査の結果から患者さんにとって最適な治療法や治療に必要な期間、金額をご説明させていただきます。
患者さんにご納得いただいた上ではじめて治療がスタートいたします。
Step 4 口腔内清掃と歯磨き講習
矯正装置を装着する前にそのほかの歯が虫歯や歯周病または歯槽膿漏などになっている場合は感染を防ぐため先にそちらの治療を行います。
その他の治療が完了すると矯正装置装着の歯列矯正にかかります。このときに歯磨き講習を行います。
矯正装置を付けた状態での歯の磨き方などをご指導いたします。
Step 5 矯正装置の装着
矯正装置装着に必要な治療時間は約40分程度で終わります。
Step 6 毎月1回の通院
矯正治療は約1年~3年が治療期間となります。症状や年齢により治療期間はことなります。
毎月1回の通院では矯正装置の調整やワイヤーの交換、口腔内の清掃などを行います。
Step 7 治療完了と保定
矯正治療が完了し、矯正装置をはずした後、良好な咬合が元に戻るのを防ぐための保定装置を装着するとともに、歯周組織の健康を図ります。
期間はおよそ2年です。
床矯正と通常矯正の違い
床矯正と通常矯正を大きく分けるとするのであれば、歯を抜くことなく矯正を行うか歯を抜いてスペースを作り、矯正を行うかの違いになります。
小川歯科医院では基本的に矯正治療は床矯正をお勧めしています。
なぜなら歯は1度抜いたり、削ったりすると元に戻すことは出来ません。
そして床矯正では装置を自由に取り外すことが可能なので食事のときや仕事中等は装置を取り外すことができます。
治療法 | 治療の特徴 | 治療期間 |
---|---|---|
床矯正 |
1.基本的に歯を抜くことなく、顎をひろげ歯が収まるスペースを作る。 2.必要に応じて装置の取り外しが可能。 3.成長中の子供の永久歯を抜くことなく治療が可能。 |
平均1年~3年 |
通常矯正 |
1.抜歯することにより、歯が収まるスペースを作る。 |
平均1年~3年 |
裏側矯正 |
1.歯の裏側に装置を装着するため、目立たなく矯正治療が行える。 |
平均2年~3年 |